オリラジ中田さんのYoutube大学って?
番組の説明
ホワイトボードに要点をまとめてテーマに沿って1人何役も演じながら進めていくスタイルの授業。例え話やわかりにくい箇所を噛み砕いて説明してくれる、
最高のエンターテインメントにして最高の教材です。
番組コンセプトの「学ぶって、楽しい」が秀逸
中田さん自身が本当に興味のあること、学びたい事を題材に話してるということから途中で変わった番組のコンセプト。総集編で語っていたのが最初のコンセプトは「生き抜く知恵」だったのが「学ぶって、楽しい」に変更。
自分が興味のあることを学んだ傍からその楽しさをとにかくそれを伝えたいんだー!という熱意がハンパないです。
シンプルでいてメッセージ性が強いですよね。
特に「、」を入れるセンスも素敵です。スポンサーや紹介本は一切なしで書店に自ら足を運んで自分で選ぶから忖度一切なしで中田さんの感じたままがダイレクトに伝わってきます。かといって内容が偏っている訳でもなく、聴き慣れない単語も初めてその分野のことを学ぶ人にわかりやすく伝える、かつあえて用語を知ることが意味がある時には専門用語をきちんと解説した上で使ってくれる。痒いところに手が届くスタイル。
そして何よりも芸人さんなので一つ一つの動き・間の取り方が絶妙すぎて1人でふふ。と笑いをかみ殺してます。 派手なくらいの効果音もドラマティックで面白いです。
家事をしながら聞くのにちょうどいい長さ
Youtubeの中では長めの30分前後の構成で、同テーマを前編・後編に分けて放送していることが多いです。そして「前編」「後編」とリンクがまとめられてて次の動画も見やすい流れを作ってくれている心遣いが嬉しい。
私は朝・夜の家事の時間にワイヤレスイヤホンで聞き流しをしているのですが、洗い物・洗濯物たたみ・料理をしながら聞きたいとなると5~10分の動画って短すぎてしまうんですよね。両手がふさがっている状態で画面をスワイプして他の動画を選ぶ作業も煩わしい。その点20分~30分という長さは一つの家事をしながら手を止めずに聞ける長さというのはとてもありがたいです。
バラエティに富んだ内容
世界史・日本史・文学・芸術・科学・現代社会・偉人伝・漫画・医療・数学・科学・金融・ビジネス本、ベストセラー本等々分野が多岐にわたっていて幅広く知識をつけたい、大枠を掴みたい、学ぶとっかかりが欲しい人にぴったり!!
「あ、これ気になってたんだけどちょっと読みづらそうで手をつけてない…」っていう本も講義を聞いた後は「こんな話だったんだ、もっと詳しく知りたくなった!」という気持ちになっているから不思議です。
個人的に幼少期、手塚治虫さんの漫画を読んで育ったので、漫画の回ではノスタルジーが触発されまくりました。「火の鳥」懐かしい!と胸が熱くなったし、「ブラックジャック」「ブッダ」「海のトリトン」「リボンの騎士」などまた読み直したくなって大人買いしようか悩んでいるところです。
そして「スラムダンク」を未だに読んだことがなく、「スラムダンクを読んだことがないなんて日本人じゃない」と言われたことが幾度もあるのでそろそろ動画を見て勉強します(藤森さんのスラムダンクラップは見ました笑)
Youtube大学2020総集編が最高に面白い
【前編】中田敦彦の半生編(38年間)
【中田敦彦のしくじり武勇伝】人は何者にでもなれる、いつからでも。
他の動画と圧倒的に違うのがその長さ!なんと2時間半もあります。
中田さんの半生を自分で解説していく、そしてそれが映画を見ているように飽きないっていうのは本当にすごいですよね。正確には「きき流し」していたんですが2回に分けて1日でコンプリート!その日の家事中の耳は全てあっちゃんが占めてました。
幼少期~中学時代
転勤族の家庭に育ち「どこに行っても戦えるように勉強はしておけ」とお父さんに言われて育った中田さん。中学ではJリーガーブームにのってサッカー部に入部していたものの練習がしんどくなってきて、ふとお父さんに質問をします。
「人生って才能と努力でどれくらいの比率で結果出るものなの?」
それに対してお父さんが答えたのが「うーん、努力云々もあるけど才能はデカい」
それを聞いて自分はポテンシャルが低いのでは?と悟りサッカー部から茶道部へ電撃移籍。潔すぎます。
その後中学3年生で東京に転校後、勉強に集中する為に友達を無視して痛い目をみるという経験をします。そのおかげ(?)で日本で10本の指に入る進学校に進学されたそうです。
高校時代
東大→国Ⅰ→財務省→事務次官以外の道は負け犬!と豪語しいい感じに突っ走っていきます。そんな中素敵なバグが発生!!
そうです、論理的・効率重視・勉強一本のあっちゃんが恋をしたんです。
そして大好きな子の隣の席になったある日、緊張しすぎて息を止めてしまい、倒れてしまいます。
これではいけない!と思いコミュニケーションを取るために「お笑い」ビデオを撮りためて研究。正確には弟にお金を渡して半年分撮ってもらうところが中田さんらしい笑
結果好きな子には振られてしまいましたが、大量のVHSの山はお笑いマニアを生み出しました。まずは大学に入って将来を考えよう、と落ち込んだ成績の巻き戻しを図るべく短期間で慶應大学に華麗に入学。
大学時代
大学でお笑いライブを成功させるも、お笑いを本気で目指したいのは中田さんだけだった。
相方を失った中田さんは失意の中損害保険会社でのテレアポバイトで現在の相方の藤森さんと出会ったそうです。お笑いマニアの中田さんととにかくなんでもいいから芸能界に入りたい藤森さん。2人ともそこまでお笑いにがつがつしてなくてスマートな印象だったのでお笑い熱量の違いがこんなにも大きかったとは知りませんでした。
3つのビッグウェーブ
吉本の養成所に入ってすぐに武勇伝が大ブームに。デビューしてすぐ売れっ子になります。段々人気が陰りを見せて、クイズ番組や藤森さんのチャラ男ブームなども経て三代目 J SOUL BROTHERSになりたい!と弟にダンサーを頼み紆余曲折をへてパーフェクトヒューマン誕生。
その誕生秘話が面白いです。歌もダンスもできないけどセンターにいたい気持ちが強すぎて「センターにいる違和感を払拭するには自分の歌を歌えばいいんじゃない?」という発想からサビだけ出てくるという衝撃の登場シーンが生まれます。その後の「主役を忘れないように私の名前を連呼してください(NAKATA!)」のくだり・・・そういえば当時2歳だった娘はサングラスのことを「NAKATA」と呼んでました笑
あとはインタビュー記事の中でもちょこちょこ出てくる「幸福洗脳」ってなんなんだろう?と思ってたんですが、「中田のしゃべりは上手すぎて洗脳されそう」と言われることがコンプレックスだった中田さんがあえてそのコンプレックスをネーミングに使ったという裏話を聞いて、センスあるなぁと唸ってしまいました。
そしてその後はテレビの仕事がなくなってもやっていけるようにと物販に挑戦・カジサックさんに声をかけられて2019年の春にYouTubeデビューされたそうです。
そんな経緯があったんですね。実はテレビをあまり見ないのでここ数年テレビに出ていないことさえも気づかずにいました。そしてキングコングの梶原さんがカジサックさんとして今はYouTuber になっているということも初耳。カジエモンさんのように家事の得意な方だと思ってました。(どれだけ芸能情報疎いんだ・・・カジサックさんすみません)
【後編】YouTube大学の歴史編 (1年3か月)
youtube大学の転機となった「世界史」からスタートしてどんな思考で次のテーマに移ったのかという説明がひたすら進んでいきます。世界史tothe日本史の流れが一番頭に入りやすい!と熱弁する中田さん。「世界史tothe日本史」ってめちゃくちゃキャッチー!このフレーズ、好きです。
私自身、受験で世界史を選択したので今も日本史に苦手意識があります。何代目足利~と同じ苗字で延々と漢字が続くのが「誰が誰だかわからなーい」と早々に世界史にシフトしてしまったのです。広く浅く色んなことを知りたかったんですね。
今でも時代劇やいわゆる名作といわれる文学作品にも疎いので、一度勉強し直したいと思い今youtube大学の世界史編の動画から見直しています。いやー、ほんと楽しい!
この2つの動画はボリュームもさることながら、内容も濃くて「1人の人の半生」「1つの番組が出来上がるまで」ドキュメンタリー番組を見ているようでした。
1人の人が言葉を紡ぐだけでこんなに人を惹きつけるってすごいことですよね。
youtube大学を見てから実際に行動にうつしたこと
資産形成の勉強を始める
様々な動画の中でも「お金の授業」シリーズは全て見ました。2児のワーママとして6年目。自分の働き方について模索しているところで「この人いいな」「こんな風になりたいな」と思った方が例外なく資産形成に注力をしていたので、目下マネーリテラシーをつけたいと少しずつ勉強中です。
本屋さんで中田さんの紹介した本を手に取るようになる
YouTube大学で紹介されていなければ手に取らなかっただろう「論語と算盤」は解説が面白すぎて書店で本を探しました。今は本屋でもYouTube大学特集コーナーなんかもあって影響力の大きさを感じます。
漫画版のビジネス本を読むようになる
ビジネス本の漫画版は「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 」位しか知らなかったのですが、今はビジネス本やベストセラー本の漫画版がかなりたくさん出版されていることを知って、いくつか読んでみました。
「7つの習慣~ファミリー版~」
購入を悩んでいた次の日に「kindle unlimited」に追加されていて速攻ダウンロードしました。高校生の娘がアイドルになる夢を反対していた父親が主体的に参加していく話。大ベストセラーのファミリー版の漫画で、親として娘を心配する気持ちと応援したい気持ちに感情移入しすぎて最後ほろりときてしまいます。
バビロン大富豪の教え
この解説をした動画の中田さんの役のなりきりようがすごい。特に泣きながら「バンシルーー」のシーン、最高です。効果音とかも絶妙。こちらも最近「kindle unlimited」 に追加されていたので今読んでいます。
まんがでわかる伝え方が9割
登校しぶりの娘への接し方に悩んでいる時に色々な伝え方を実践したりしていました。
「仕事はたのしいかね」漫画編を読んで
漫画のビジネス本も取り入れるようになった中、図書館でこの本を発見!
以前kindle で読みかじっていて読了していなかった本でした。設定も変わって読みやすそうと思い早速借りてみました。オリジナル版は大雪の為空港で足止めを食らったビジネスマンと老人マックス氏の話でしたが、漫画版ではイラストレーターを目指しながらカフェ勤務をしている主人公奈津実業家マックス氏ともう一店舗のコーヒー店を中心に世界が広がっていく話になっています。
主人公が女性というのもなんとなくより身近に感じられました。
本の中の印象的なフレーズまとめ
「試してみることに失敗はない」
「人生は進化だ。そして進化の素晴らしいところは、最終的にどこに行き着くかまったくわからないところなんだ」
「恋に落ちるように」振ってきた偶然をつかまえられるかどうかが一番鍵を握っているのです。
『「この場で」「ただちに」始める恐れずに何度でも試す。
YouTube大学総集編と「仕事は楽しいかね?」
・まず行動して・試行錯誤する。その中で思いついたことを試してみる
・試してみてその先に目的のものが見つかるか分からないけど、その過程も含めて前に進んでいる。
・最終的にどこに行き着くかは本人も分からないが、「何かをしようと思って進んでいった」のではなく「試行錯誤を繰り返して前に進んでいったら大きなことを成し遂げていた」
中田さんの2本の動画を見て、今までの人生・番組の歩みの中でも自分の中の違和感をすごく大事にして、選択と集中で突破していくというのが印象的でした。
「仕事は楽しいかね?」の中の一節
「つまり、まず必要なことはハッとさせられたときに、そこで立ち止まり続けること。「今」と向き合い続けること。」
これは、ハッとしたときに立ち止まる。今感じている「?」「!」を無視せずに向き合い続けた・行動し続けた結果が今の中田さん・youtube大学という番組なんじゃないかと思わずにいられなかったです。
アンテナを常にたて続けられること、そして性能の高い嗅覚で必要なものをあぶりだして臆さずに行動に移すことができる才能が素晴らしいなぁと感動してしまいました。
次は何をするんだろう?と思わせてくれる人は魅力的だ
自分の頭で考えてその過程も含めて試行錯誤しながら進んでいく人は純粋に見ていて楽しいです。決して奇をてらったことをするのではなく、その時その時に考えたことを行動に移して周りに影響を与えていく。他人からみたら突飛な行動にうつるようなことでも実はその人の思考は繋がっていて、自分の中の好奇心・探求心に忠実に進んでいく姿に元気をもらえるし、自分もそうありたいと憧れます。
中田さんのようにたとえ間違いを含んでいたとしても他の人に教えてもらいながら一緒に学んでいこうよという姿勢が素敵ですよね。ファクトポリスや揚げ足を取る人よりも「学ぶ楽しさを伝えたい」というエネルギーと実際に伝えるスキルがある人が発する言葉の方が響きます。
中田さん自身も動画の中で次は「教育・子育て・福祉・環境問題」についてもやってみたい。登録者数に関しても「どこまでいけるか自分も見てみたい」自分でさえもどこに行き着くかわからないけど、行き着いた先の景色を見てみたい!と話していました。
きっと周りはその真っすぐな気持ちに惹かれてその人の思考の一から十までの過程をみていたいし、応援したくなるのだろうなと思います。
「いい夫をやめた」発言も個人的にとても色々考えさせられたのですが、今はご夫婦でどんなバランスで子育てをしているのか、子供の教育や知育、日本や海外の教育事情についての考えも聞いてみたいです。ベストセラーの「1982年生まれ、キム・ジヨン」とか題材にされないかな。2児の父で子育て真っ只中の立場からどんな風にこの作品を感じるのでしょうか。
母になっても「学ぶって、楽しい」と挑戦し続けたい
結婚・母になると今まで当たり前だったことが当たり前じゃなくなります。今まで自分の都合を優先できた生活から一変して、家族のライフステージと共に物理的・心理的制約が生まれてしまう。その中でもこの動画を見て新しいことや興味のあることに少しでも触れる機会をなくしたくないなぁと改めて感じました。
「もし宇宙が信じられないような素晴らしいアイデアをくれるとして、きみはそれにふさわしいかね?」
このフレーズ、どきっとしませんか?
日々少しずつ行動する。鍛錬し、筋力をつける。そしていざというチャンスが訪れた時に持ちうるすべての力を注いで波に乗る。
きみはそれが出来ているかい?と投げかけられている。同じところをもがいて指をくわえている自分を見透かされているような気持ちになりました。
今月も半分過ぎました。
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