先日スラムダンクの映画を観てきました。
何を隠そう普段サブスクで映画を観ることがほとんど。
映画館も子どもが生まれてからは1,2回のみ。しかもアニメでなく映画館ならではの効果を楽しみたくてSFやアクション映画中心でした。
極めつけはスラムダンクは漫画はおろかアニメも一切見たことがなく、友人に
「スラムダンク観たことないなんてひ国民笑」とまで言われていたのに何故?
あえて平仮名まじりで書かせて・・・笑
そんなスラムダンク完全初心者のMY FIRST SLAM DUNKについて
映画館で作品に没入・一体感を感じたい
恐らく仕事・スクール掛け持ちですきま時間を勉強に捻出する為に昨年はエンタメをかなり制限していた反動かと思います。映画や漫画や本、音声発信等もっと楽しみたい!没入したい!という欲求が高まっていたんです。
そんな時にSNSで「映画館で周りと一体になった」「あの無音が・・・」等のレビューを見るうちに、そこまでどっぷり作品に浸れるなんていいなと思い始めたのがきっかけ。
あとは単純に退職後でバーンアウトしていたので、元気がでるものを観たくて
映画を観ようと決めてから準備したこと
退職後、失業保険申請後の1週間。仕事を一切してはいけない期間なので、思う存分やりたい事をやろう!と心に決めていました。(そんなに気合い入れることではない笑)
スラムダンク全巻読む方法を検討
①電子書籍やアプリで見れるか?→電子書籍化していない
②漫画を置いている施設で見る?→スラムダンクは置いていなかった。
③コミックレンタルで見る?→近くのレンタルショップに問い合わせたら全巻揃っていなかった。
④全巻中古で購入する?→映画のスラダン需要か10,000円超え…
⑤漫画喫茶で読む?→複数店舗電話して全巻があるかチェック
①~⑤まで確認して(何してるんだろ)⑤で全巻揃っている店があったのでそちらに行くことに。
10時間程で全巻読破
2日間に分けて全巻読みました・・・!
大体10巻3時間くらいのペースで読んで一気読み。
こんな一気に漫画を大人読み(?)したのは人生初。
スラムダンクを読んだ感想
主人公の桜木花道がバスケを始めて4か月の段階の話までで全31巻が終わっている点にシンプルに驚きました。(そこ)
最初は不良だった桜木が赤木晴子に一目ぼれして入部することになったバスケ部で基礎やルールも分からない中試合が進み、基礎もままならない中試合の中で成長していく桜木、そして最後はインターハイ出場。
この展開の衝撃は大きい笑
「これからどんどん強くなって3年生の夏にインターハイ出場するまでの過程が描かれていくのかぁ」という思い込みがいい意味で打ち砕かれました。
主人公の高校3年間を描く物語じゃなくて、“このメンバーでこの短い間で築き上げたもの”だから意味を持つんだろうな。
漫画で印象に残ったシーン(個人的メモ)
漫画を読みながら今までよくSNSで画像引用やセリフ引用で何度もみた名ゼリフ。
ここでこういうシーンで使われていたのか・・・!と静かな衝撃を受けました。
それ以外の個人的なメモ。
11巻 翔陽戦の三井の復活
中学生時代天才3ポイントシューターとして有名だった三井が入学後怪我と自分よりポテンシャルの高そうな赤木に自信喪失。ぐれてバスケから離れていたが、試合でスタミナ切れでボロボロになりながらも諦めない姿・・・!
13巻 ゴリ(赤木)の”骨が折れてもいい… 歩けなくなってもいい…!やっとつかんだチャンスなんだ…!.! “
→インターハイ出場を夢見る主将、赤木の足のケガ。
到底試合に出られる状態じゃないが、上記の発言を陰で聞いていた桜木。
赤木の夢を絶対にここで摘み取らせまいと、ゴール下のキングコング・弟として開眼。
この流れに感動しつつもキングコング・弟のシーンは笑う。
?巻 福田の登場「なんか顔も粘り強いぞ」 の小さい吹き出しに笑
ごめんなさい、なんともないコマなんですが、フクちゃんこと福田が彗星のように現れてどんどん得点を重ねて粘り強いプレーを見せた時に見せた外野の誰かのコメント。
確かに!と思ってふふふって笑っちゃいました。
21巻 “奴の肉体が….いや…細胞が瞬間的に反応した”
試合中本能で動き、急成長をとげる桜木を称したセリフ。
常識とか関係なく、毎回ほぼ本能にプログラミングされている闘争本能で戦っているような桜木花道。
専用の対策や練習をしていないのにミラクルプレイを生み出す桜木に、見ているこちらが胸を打たれるシーンが多いです。
24巻桜木がジャンプシュート決めたああ!!
今まで驚異的な身体能力と気合のみで成り立っていた「スラムダンク」シュートと、憧れの赤木晴子との練習で習得した「レイアップシュート」しか打てなかった桜木。
インターハイ前の夏合宿では一人だけ、安西先生特製”2万本”シュート特訓練習を終えた桜木が放ったジャンプシュート。
かっこいい。
後はどうしようもないんですが、赤木に気合を入れる為に頭突きしたりカンチョーしたりするシーンに予期せず笑ってしまった自分がいます。
普段小学生を育てる母として「プライベートゾーンは家族でも見せたりタッチしたりしないよ」とか言っているのに・・・笑
なんだかもっと感動したり笑ったりしたシーンもあったと思いますが、読むのに集中してメモを取り忘れていたところがあったやもしれません。
いよいよ映画鑑賞(ネタバレ含む)
スラムダンク全巻を2日で読んで間髪入れずに映画鑑賞。
このスピード感がよかったのか、映画「THE FIRST SLAM DUNK」の回想シーンが全て鮮やかなまま楽しむことが出来ました。
今回の舞台は25巻~31巻のインターハイの覇者、山王(さんのう)高校との対戦。
冒頭から登場人物1人1人白黒モーションで始まる演出。
かっこええ。
試合のシーンを見て一番に思ったのが「なんかゲーム?FFみたい?」
後から知りましたが、手書きのアニメではなく「CGアニメ」を導入しているとのこと。
原作の最終戦におけるIH第2回戦・山王工業高校との試合[注釈 1]、および読み切り作品『ピアス』の設定を取り入れた宮城リョータの過去や、ラストシーンでは原作の最終回後にアメリカ進出を実現したリョータ、および沢北栄治が描かれる。
今回ストーリーの中でフィーチャーされていたのが宮城リョータ。
チームの中で一番小柄で俊足。PG(ポイントガード)でチームの流れを作る司令塔。
宮城リョータのサイドストーリーに涙腺崩壊
沖縄県出身で3兄弟の真ん中。父に続いて兄が亡くなり神奈川県に母子3人で引っ越す。
エース・キャプテンだった兄と同じ背番号7番でバスケをするリョータと複雑な想いで見守り時にぶつかる母。
バスケシーンで感動するシーンはもちろんですが、もうこの漫画にはなかったリョータの知られざるサイドストーリーを母目線で見てしまい何度涙腺が崩壊したか・・・。
・三井に目をつけられやりあった後、自暴自棄になりバイクで事故に遭うリョータ。
・リョータを心配するあまり病院の廊下で泣く母。
・退院後沖縄の実家に立ち寄り、兄ショータとの秘密の隠れ家の洞窟でバスケ雑誌やバッグを見つけて泣き崩れるリョータ。
・インターハイ出発前に母へ宛てた「母上様へ」の手紙の描きだし(消してしまったシーンも含めて)から本文全文
・インターハイをこっそり見に行って影で応援する母の姿。
山王戦で何度も点差をつけられても追いついていく高揚感の間に挟まれるこのサイドストーリー!
親になった今読んだからこそ、観たからこそ感じることがたくさんありました。
そしてまるでバスケットコートの中にいるような躍動感。
ロックサウンドのオーバーラッピングと無音による会場の一体感。
無音すぎてすすり泣きが会場に響き渡らないようにマスクの下で「ふーふー」深呼吸していたのは私です笑
映画を観て感じたこと
完全に作品の世界観に没入した2時間でした。
映画を観て強く感じたのは
誰もが人生という試合のコートの中にいるのに、他の人の努力や夢を外野からとやかく言っていたらいつまでも湘北メンバーが感じた気持ち・経験はできないということ。
最後まであきらめないとか、仲間との絆とか、夢とか誰だって心の中にあるけど周りが気になって大きな声では言えなかったりする。
みんな本当はそれを求めているけど、うまく隠してしまったり、他の人が眩しく思えてドリームキラーになったり足を引っ張ったり。
だけど他の人を評価したり、観客席でああだこうだ言っていたらいつまでたっても自分の試合は進まない。
自分の試合で、自分の今のポジションでやれることをやる。
うまくいかなかったら練習してとにかく動く。
シンプルにその大切さを教えてもらった気がします。
昔オンラインコミュニティであんさんは仙道みたいなタイプと言ってもらったことがありますが、学生時代のバスケやっていた時のポジションは桜木花道と同じでした。
さぁ、いこーか。(早速かぶれてる)
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