こんにちは、あんです。
みなさんは定期的に歯医者へ通っていますか?
私は歯医者に定期的に通う習慣が全くありませんでした。正確にいえば幼少期に矯正をしていた時しか定期的に通ったことはありません。子供の予防接種や突発的な通院は最優先事項なのに、自分の検診、ヘルスケアは後回しにしがちでした。
友人が「定期的に歯医者にメンテナンスにいっていて」と話していても「へぇ、そーなんだ。きちんとケアしてるんだな」位にしか思ってませんでした。
ヘルスリテラシーが低いのか、歯に対して無頓着だったのか。毎日朝晩歯磨きしているし虫歯と無縁と思い込んでいたりして。さらに毎日忙しいし、緊急時くらいしか病院は行けないと環境を言い訳にしてしまっていたなと反省・・・。
先月、仕事の業務が落ち着いていて平日時間が取りやすいこともあって「何年もいっていない歯医者にいってみようかな」と気軽に歯科検診を受診しました。そしたらなんと実は親知らずが1本だけあった、しかもその歯の虫歯が進行している!と衝撃の事実が判明しました。
受診するまで気づかなかった親知らずと虫歯の存在
①初診:定期健診で虫歯発覚
歯科助手の方に歯を診てもらう中「何番から何番まで~、何番C…..はてな」という声が聞こえてきます。後から知ったのですがこの「C」というのは「虫歯」の意味で、「はてな」は本来虫歯の進行の度合いによって数字が入るんですが、初見ではどこまで進行しているか分からないという意味でした。めちゃくちゃ淡々と進んでいくので気づきませんでしたが、その後鏡を覗いて電撃が走ります。「な、なにこれ???」
親知らずの存在を知らなかった
先生に代わり「上の歯の奥の親知らずが虫歯になっていますねー」と言われました。
まず頭をよぎったのは「私、親知らずあったんだ?」鏡を見ると、上あごの一番奥に1段低くなったところにひょこっとのぞく親知らず。
ほんとだ、こんなところに歯あったんだ?3〇年間生きてきて全然知らなかった。
親知らずといえば抜いたら顎の筋肉が弱くなってあごが細くなることがあるらしい。という位のイメージしかない。
産後低下していた歯に対する意識
思い返せば産後の細切れ睡眠と授乳で歯磨きがおろそかになっていたかもしれない。授乳中はいつもお腹が空いていて、激しい夜泣きに寝かしつけ・頻回授乳で昼夜の境のない日々に気力も体力を失われていました。夜中に起きて空腹またはストレスを解消する為に何かを口に入れて「数時間後には朝だし…寝よ。」と朝に磨けばいいやと寝てしまうこともありました・・・。 子供の体調や成長が第一優先で、自分の健康、特に歯の健康なんて全く意識していなかったと思います。
鏡に映る黒い歯は自分の健康を後回しにした結果
黒い歯があるという事実を突きつけられ心臓バクバク。検診や歯の清掃よりもとにかく一刻も早くこの忌々しい虫歯をなんとかしたい!という思いが強い私と「次回の歯の清掃の予約どうされますか~?」と助手の方。温度差がハンパない・・・!
素人すぎてこの温度差がなんなのか、安心してもよいのか分からなさすぎて不安になります。「虫歯の治療をすすめなくても問題ないでしょうか?」とおそるおそる聞くと「しばらくの間ある虫歯みたいですし、緊急性はないようですけどね。では、歯の清掃ではなく次回虫歯の診察にされますか~?」とあくまでものんびり。
ずっと前からある虫歯で進行しているのであれば一刻も早くしたほうがいいんじゃ?いやでも専門の方が緊急性がないというならそうなんだろうな。うーんでも気になってしょうがない。と不安に駆られていてもたってもいられなくなり自宅で早速調べてみました。
親知らずとは?
親知らず・親不知(おやしらず)とは、ヒトの歯の一種。「智歯」「知恵歯」「第3大臼歯」、歯科用語では「8番」(前から8番目の歯)とも呼ばれる。おおむね10代後半から20代前半に生えてくる。すべての人が4本生えてくるわけではなく、上下左右の4本が揃わない場合もあるほか、おおむね4人に1人の割合でまったく生えてこない人もいる。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A6%AA%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9A
斜めに生えていたり、埋没して頭の部分しか出ていなかったり、他の歯と同じで垂直にまっすぐ生えていたりと様々。抜かなくても問題はないが、1段下がっていたり、斜めに生えていたりすると磨き残しも多くなり虫歯のリスクが高まるので一般的には抜歯するケースが多いようです。特に年齢を重ねると抜歯しにくくなるのでできれば30代のうちに抜歯することが推奨されているようです。
虫歯の種類は?
①表面のエナメル質が削れている。
虫歯の初期の段階で歯の隙間に黒い斑点が見られる。
②虫歯が進行して歯の神経に伸びていく。ズキズキした歯の痛みを感じる。
③虫歯が歯の神経まで達し、神経が死んでしまっている。
④神経が死んでしまっているので歯の痛みは感じないが、他の器官に神経を通って菌が運ばれている状態。ひどい時は虫歯によるひどい頭痛などもある。
日差しが強く帰宅してから頭痛がかなり酷かった診察の日。ネットで調べているうちに④の段階の頭痛なのでは?という考えがよぎります。さらに実は数ヶ月前歯の奥がわずかにずきんと痛んでいたのですが、知覚過敏かなー?としか思っていませんでした。そして今は痛みは全くない。
こ、これはまさしく③〜④の末期かもしれない!と思考がエスカレート。
親知らずの虫歯の処置は?
抜歯が必要な場合[編集]
現代の人間(特にアジア、アメリカ、ヨーロッパ系の人種など)は顎が小さく、親知らずが生えるための十分なスペースがないことが多い。このため、横向きに生えたり傾いて生えてきたりする場合がある。このような場合は歯ブラシが入りにくく、虫歯や歯肉炎になりやすい[5]。最悪の場合には親知らずから入り込んだ菌による炎症の影響が心臓付近まで到達し、死亡することがある[6]。
親知らずが問題を起こしている場合には、抜歯を勧められる。年齢が上がると顎骨と歯根が癒着してくることがあり、抜歯が困難になるので、若いうちの抜歯が勧められる[7]。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A6%AA%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9A
最悪の場合には死亡することがある・・・!?
いてもたってもいられなくなり、親しらずの虫歯は口腔外科が専門と調べ専門の病院に仮予約をしました。同じ日の午後にたまたま子供たちの歯科検診も予約をしていたのですが、その受診中にもつい午前中の虫歯のことを聞いてしまう母。
そこでもやはり緊急性はないということでしたが、すぐに虫歯の診察日の予約をしました。
②再度受診:虫歯の診察
レントゲンを撮ったところこの病院でも抜歯自体はできるが、先生が1人であることと親知らずの生えているところが副鼻腔に一部かかっている可能性があるのでより精度の高いレントゲンを撮った上での処置の方が安心できるのではないかと提案してもらいました。
その日に提携の総合病院へ案内状を書いてもらいました。総合病院へ案内する段階でなぜ総合病院での診察をすすめるのか、紹介状の中身を見せながら丁寧に説明してくれました。紹介状には「患者様はかなり心配されていて」の一言が書かれている(恥)大きな設備で万が一の緊急リスクも対応できるようにとのことでした。
初診時に初めて存在を知った親知らずの虫歯に動揺して突っ走ってしまった自分がちょっと恥ずかしい。
急いで仮予約をした病院はキャンセルして紹介状を持って総合病院にいくことにしました。
副鼻腔って?
副鼻腔とは・・・
副鼻腔(ふくびくう、paranasal sinus)とは、 鼻腔に隣接した骨内に作られた空洞のことである。前頭洞、篩骨洞、蝶形骨洞、上顎洞の4つがある。内面は鼻粘膜の続きで覆われる。【役割】
副鼻腔の役割は明らかではないが、顔面への衝撃を緩和したり、鼻粘膜の乾燥予防や空気ろ過に関与したりするとされている。また粘膜には線毛がありウイルスやホコリを副鼻腔外に除去する作用がある。
副鼻腔 | 看護師の用語辞典 | 看護roo![カンゴルー]
レントゲンを撮った結果、副鼻腔に穴が開いてしまう可能性があるので、歯を削るのか、抜歯をして処置をするのか総合病院で判断を仰ぐことになりました。
普段は痛みがなく生活に支障がない為存在を忘れるようにしていましたが、久しぶりにご対面すると胸がざわつきました。「実際に見るとぞっとします・・・」とつぶやくと「そうですよね、見えなければ怖く感じないですもんねぇ」と共感してもらえていつのまにか初回の動揺はなくなっていました。現在の状況も把握できたので、とにかく次の診察を待つのみ!と2回目の受診を終えました。
③紹介状を持参して総合病院へ
診察日の朝、玄関を出る時に緊急で子供を診てもらう為病院へ行ったので1週間後ろ倒しになってしまいました。本当に親はつくづく自分の予定を優先出来ないものですね。「早く歯医者で見てもらいたいのよーー!!」と心の中で叫びつつ子供を病院に連れて行きました。
慢性的な肩こりと首こりがある割に奇跡的になかった頭痛がここ数ヶ月ひどい。
低気圧のせいなのか、熱がこもりやすい体質だからなのか、はたまた今まで存在に気付いていなかった親知らずの虫歯のせいなのか…
総合病院の🦷診察の日を指折り数えてる。早くこの不安から解放されたい。#検索魔— あん@左手で石橋を叩きながら右手でドアを開ける人 (@ann360days) 2020年6月18日
人生初のCTスキャン
レントゲンではなくCTスキャンを撮るとのことで、誓約書にサインをして人生初のCTスキャンを撮りました。撮影する部屋と待合室を行ったり来たりしながら、電子カルテで自分の頭蓋骨とご対面。
器用にマウスをスクロールして360°カメラのthetaみたいにぐるぐる向きを変えて説明してくれます。クリック一つで色々なバージョンにも変更可で、筋肉も表示したバージョンに皮膚を透過させたバージョンと画面を変えながら分かりやすく説明をしてくれます。
いやー、今の電子カルテはすごい!思わず写真撮らせてもらってもいいですかとお願いしそうになってしまいました。いいんでしょうか?自分で見るだけの為だったらダメかな。(まだあきらめてない)自分の頭蓋骨を見ることなんてなかなかないから「すごい」「面白い」と興味津々でした。
最初の病院で説明されていた通り、親しらずが副鼻腔に一部かかっていて抜歯すると穴が開いてしまうのでそこも処置をしていくとのことでした。
具体的な処置方法
①抜歯
②副鼻腔に穴があく為、穴を塞ぐ装置を1週間程つける
③装置の型を取り外す
この日は診察のみですが、①の抜歯に向けて歯型をとりました。小学校の頃歯の矯正をした時に見覚えのあるピンク色のむにゅっとした感触の粘土のような塊を歯に挟んでしばらく待つ。懐かしいこの感覚、このにおい。
入れ歯のように奥歯にだけつける透明の型を作成して①の抜歯の日に装着するそうです。この型で穴を覆ってあげないと、鼻を強くかんだだけでも口の中のものが逆流して副鼻腔に入って炎症を起こしてしまったりするようです。恐怖。
ホラー映画 ”鼻をかんだだけなのに・・・”
CTスキャンをして判明したもう一つの事実
レントゲンを撮った箇所で上あご付近を見ると、僅かに片方だけ白くぼやけていると説明を受けました。え、怖い。と一瞬構えましたが、先生によると副鼻腔の中に小さな袋があるが特に何もする必要はないとのこと。
ある日鼻から黄色い汁がツーとつたったら「あぁ、副鼻腔の中の袋がハジけたんだなぁと思っておいてください」とのことでした。
ちょっと待って。「おー、袋ついにはじけたねー」なんてそんな静観していられるかな。いや、だいぶおもろい。
でもこのことを知らずにいたら何かの病気だと思ってテンパってしまうと思うので、事前に自分の鼻の中の空洞に黄色い袋を飼っているということを知識として知っておけたのは良かった?のかな。
いつか黄色い鼻水が出たときに記憶の引き出しが錆びついていないことを祈るばかりです。
「ヒト」として進化している?
過去に親知らず抜いたことはないですよねと再確認をされたので
「実は今まで存在に気づかず今回の歯科検診で初めて知りました」
と正直に答えました。自分の歯に無頓着すぎ。
すると先生が笑いながら
「本来人間のパーツは対になっているものだから、親知らずがもともと一本しかないというのは人類として進化しているっていうことですよー」
そうなのか!私は生物学的に「ヒト」として見たときに親知らずが1本しか生えてこないということは「進化している」っていう見方があるのか。目からうろこ。
自分の中ではネガティブな親知らずの虫歯という出来事が、偶然人類として自分を俯瞰できる機会をもらえて、しかも人間として進化してるなんてちょっとかっこいいじゃん。ふふ。と楽しい気持ちになってしまいました。(単純)
いよいよ次回抜歯
抜歯後のリスクなども説明してもらった上できちんと対応していきますね。と安心できる声掛けをしてもらい自然と不安はあまり感じませんでした。
最初の受診時に不安に駆られてどうしようもなかったのは、①情報量が少ない。②対処法が具体的に提示されていなかったからかなと思っています。
抜歯後身動きが取れなくなる位痛いとか、何も食べられない等調べたのでレトルトおかゆと家族のご飯が作れないシーンを想定して冷凍食品をストックする予定。
現状のメリット・デメリットを把握して、次に何を目指すのかを共有して対策をとれると、心も体も準備が整いますね。
先生には「本当に痛みがなくてよかったですね、立っていられなくなるくらい痛くなる方もいらっしゃるんですよ。検診に行かれて見つかって良かったですよ。」と言われました。本当に早期発見(早期でもないのかな)手遅れになる前に見つかってよかったです。
忙しいから。そんな時間ないからと後回しにしていた自分の体のケア見直してみませんか?「健康は歯から」と言われることも多い「歯」もっと大事にしたいと今回の件を通して痛感しました。
あとは人生なんでも「やってみなくちゃ、わからない」(by大科学実験)がモットーなのでとりあえず心構えは十分、あとは向かうのみです。
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