最近はというと登校しぶりの対応で頭がいっぱいの毎日。ネットで検索しては自分のブログがヒットしたりして、何やってるんだろうと笑ってしまいます・・・。
今日は「Wonder」をずっと読んでみたいなと思っていたのですが、先に映画を鑑賞したよ、という話です。
深夜に1人「ワンダー君は太陽」を観る
あらすじ
遺伝子疾患により人と異なる容姿で生まれた主人公の10歳の男の子オギー(ジェイコブ・トレンブレイ)。
学校には行かず、外出時は大好きな宇宙飛行士のヘルメットを被り、母のイザベル(ジュリア・ロバーツ)が先生となり家庭学習をする日々。
5年生の新学期の初めての学校生活を通じて経験する「差別・いじめ」
オギー本人も家族も心構えをしていても、次々と降りかかる容赦ない「好奇の目」
そこで経験する友情や裏切りや成長。オギー本人の話に終始するのではなく、周囲の友人や家族にスポットをあてた物語の展開が描かれている。
一つの事象でもその背景に登場人物の感情がどうだったのか、想像力を働かさずにはいられない。
オギーのユーモラスで真摯な姿勢に触れるうち、はじめは好奇の目を向けるだけだった周囲も少しずつ変わっていく。
印象的だったフレーズ
息子にかける父の茶目っ気たっぷりの言葉
父ネート(オーウェン・ウィルソン)がはじめての学校の門をくぐる息子にかけた言葉
「押されたら、押し返せ」
いじめや悪口の対象になることを想定して、「相手より大きく構えるのよ」と静かに伝える母と対象的に「やられたら、強気にやってやれよ!」と伝えるコミカルな父、いいですよね。
「こうしろよ!」と委縮させるような雰囲気はなくあくまでも息子の気持ちがほぐれる事を最優先にしているところが素敵です。
コミカル・お茶目なパパ役にオーウェン・ウィルソンの右に出るものはいないですよね(脱線)
姉オリヴィアの言葉
弟につきっきりの両親に心配をかけないようにいい子をずっと演じてきた姉、オリヴィアは夏休み後から幼稚園からの親友ミランダに距離を置かれていた。
初めてできた友人ジャックに裏切られて泣きながら感情を爆発させるオギーにかけた言葉。
Because school sucks and people change so if you want to be a normal kid Auggie then those are the rules.
学校ではよくあるわ。人は変わるの。
普通の子なら誰でも体験すること。
決して弟オギーが経験したのは「特殊な顔」を持っているからではない、お姉ちゃんも同じように経験しているんだよ。と今まで我慢していた気持ちが溢れて出ているようでした。
でも弟に理不尽に気持ちをぶつける訳ではないところがミソで。この後に続く「だからさ、キャンディーもらいにいこうよ。」(ハロウィーン当日の出来事)が良かった。
兄弟ならではのライトな表現というか、姉の突き放さないそっと手を差し伸べる優しさを感じる好きなシーンです。
オギーが修了式で周囲の人たちに心の中で感謝を述べるシーン
この物語のハイライトともいえるシーン。
And my mom does the most for never giving up on anything.Especially, me.
ママが一番絶対に途中であきらめない。特に僕のことを。
博士論文を提出する直前にオギーを出産し、産後ずっと10年間オギーのケア・家庭学習に付きっきりで奔走していたオギーの母。
夫の反対を押し切って外の世界を経験すべきと学校に通わせて、いじめや偏見を経験する息子を見守っていた、その胸中はどのようなものだったのだろうかと想像してなんとも言えない気持ちになりました。
そして個人的に登校しぶりの娘への対応に頭を悩ませている今、この「絶対に途中であきらめない。」という言葉がぐっと胸に刺さりました。
寄り添いたいけど、正直疲弊して問題からそっと離れてしまいたくなる気持ちになる時もあります。
そんな親としての覚悟のなさを見透かされたような、改めて「親が一番考えて、変わらなくては」と考えさせられました。
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