「学校いきたくない」小1の娘の登校しぶり

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晴天の霹靂!休校明け3日後から始まった登校しぶり

6月初旬順次登校がスタートして午前中の短時間の学校に通い始めて3日後。

突然娘が何気なくつぶやきました。

「お母さん、学校楽しくない」

「学校に行きたくない」

その時の私の心情は正直なところ(え・・・!うそ?えーーっとこういう時はどうしたら?)と思ってもみなかった展開に驚きで頭がぐるぐるしてます。

私「そうなんだね、、、どんなところが楽しくないとかある?」

うまい対応が見つからない為苦しまぎれに具体的なシーンを想定しようと言葉を捻り出します。

娘「う…ん。あんまり楽しくないから家にお母さんといたい。」

私「そっか、お休み中ずっと一緒に遊んでたもんね。何か思いついたらまた教えてね、先生と相談して何か解決できるように一緒に出来ることがあるかもしれない。」

今までのことはあてにならない「小一の壁」

親の私がなぜこんなにも準備不足だったかというと、実は保育園時代「いきたくない」と言ったことは数えるほどだったからです。今までの数年間を見ていて本人はきっと楽しんで登校するだろうな、楽しみだな。と呑気に思い込んでいました。

娘は基本的に誰とでも仲良くなれて、保育園のカリキュラムも意欲的に取り組むタイプです。

一方発表会の前などは先生が伝えるのに必死なあまりピリッとした雰囲気を察知して「先生ちょっと怖いからいきたくない」と言ったりと人の言葉の裏の感情や醸し出すニュアンスに敏感で繊細な一面があります。

もちろん知識として「学童の匂いが嫌で行かなくなった」「小学校の雰囲気に慣れない」など様々な理由で立ちはだかる「小一の壁」を知っていたはずでしたが、こんなにも早く自分の身に降りかかるとは思ってもいませんでした。

当事者になってはじめてこれまでなんとなくしっていた事が急に身近に感じるパターンですね。

娘の投げたボールをどうやって受け止めるのか。

そのボールをどうやって打ち返すのか。

何が一番ベストなのかよく分からないまま、本やネットで情報を集めながら、もう少し様子を見てみることにしました。

「学校いやだ」「学校いきたくない」の真意は?

次の週は登校しぶりの具体的な理由と打開策のないまま給食が開始。

娘の気持ちも少し楽しい方へ向くかな?と淡い期待を抱きますが、毎朝の登校しぶりが続きます。

少しずつ娘の気持ちも聞き出しましたが、これといった決定打はないように見られました。

・お昼ご飯の前に授業を何個もやるのがいやだ。お腹がすく。

・「こくご」「さんすう」が毎日やるのは多い。

・校庭でたくさん遊びたいのに人が多すぎて遊具の順番がまわってこない。

保育園の時とは違って自由に遊ぶ時間が設けられていないので、「今の時間は50分間この教科」と時間と体が制約されていることにとにかくストレスを感じている様子でした。

自粛生活で保育園の時よりはるかにフレキシブルに時間を使っていた2か月間のあとに突然やってきた新しい環境・・・。そりゃ疲れて当然ですよね。

具体的な理由はなくても最初に言っていた「なんだか分からないけど疲れてしまう。」というのは正直な気持ちなんだろうなと思います。

↑ 4,5月は「おうち時間割」をつくってゆるくやりたい事を自分達で決めていました。

がちがちに時間も教科を決めて強制的でなく、50分の授業の体感を持たせる練習はさせていなかったので単純に一つの授業が長い、しかも毎回同じような「こくご」「さんすう」が飽きてつまらないと感じてしまっているのかもしれません。

4月から取り組んでいる「スマイルゼミ」は楽しんでやっているところを見ると、授業に対する新鮮さがあまりなくて興味が持てないのかな?とも少し感じました。

朝少し登校しぶりはあるもののなんとか自分で一つずつ準備をして登校していきます。

登下校や学童で今日はこんな子と友達になった。昼休憩にこうして遊んだ。と嬉しそうに教えてくれるところを見ると友人関係で悩んでる様子はないのかな、とも見受けられますが本当のところは親にはわかりません。

「いやだなと思うことを見つけたらノートに書いて教えてくれる?」

6月半ばも「学校いきたくない」がまだ続くので上記のように提案してみました。

学校、学童に行ってぐったり疲れている状態で親に聞かれても忘れてしまうだろうなと思ったからです。思いついたらメモする位の気軽な感じで提案してみました。

すると次の日からいやなことを書くかわりになぜか毎日の給食のメニューとたのしかったことを書いた手紙をくれるようになります。

【ある日の手紙】

ままへ

きょうのごはん(メニューがかかれている)

きょうたのしかったとき

のぼりぼう

ぶらんこ

いじょう。

最後の「いじょう。」がかわいい。

理由を聞いてみたら「手紙書いているとお母さんと一緒にいるみたいで安心するから」だそう。新しい環境で休み時間もお友達や給食の時間もおしゃべりも最小限の中でさみしさを感じてるのかなぁと漠然と感じました。

・いやなことではなくたのしいことを選んでいる。

・誰かに手紙を書くという行為で安心感や繋がりを感じている。

・自分の考えを整理しようとしてる。

慣れない環境の中で、「いやなことをノートに書く」という提案から本人が自主的に考えて前向きに取り組める方法を見つけたことを嬉しく感じました。

そして娘のサインを見逃さないようにと張り詰めていた気持ちが少しだけ、ふっと緩みました。このお手紙は1週間程続くのですがその間に緊急事態が発生します。

緊急事態。学童に行かずに自宅に帰ってきた

それはとある日6時間授業の日に学童に行っているはずの時間帯に「ピンポーン」とインターホンがなりました。モニターを覗くとなんと娘の姿。

インターホン越しに「だって暑くて疲れちゃったんだ、転んでけがしちゃったし帰りたかった・・・・・・だめ?」

「なんで」と質問していないのに必死に理由を考えて答えている。

自分の判断で勝手に自宅に帰ってきてしまったことに後ろめたさを感じているみたいでした。

ドアを開けると汗だくで、両膝が出血していました。背中がかゆいというのでみると汗疹ができて痛そう。

なんだか胸が締めつけられるような思いがしました。

「勝手に帰ってきてごめんなさい」としょげる娘に「大丈夫だよ、おかえり!こけたの痛かったね、暑いしシャワー浴びる?そのあと一緒におやつ食べよっか」

と声をかけると安堵の色がぱっと顔に広がっていったのが忘れられません。

シャワーを浴びて消毒しておやつを食べて落ち着いた後に、予定と違うルートで帰ってくるということは学校、学童の先生、親もだれも分からないから何か家の近くや道中事故や問題に巻き込まれた時に助けてあげられない可能性があるから危ない。というのを伝えました。

民間学童に通っている為、授業が終わったら友達と下校して途中まで一緒に帰って、そのまま自分で民間学童に行きます。

自粛明けで私が一時的に在宅勤務や休みで自宅にいることが多いことをわかっていて、きっと単純に「今日は大変だったし、学童行かずに帰りたいな」と思ったのだと思います。

でも、もしたまたまその日私が自宅にいなかったら・・・

けがをして落ち込んだまま、汗だくのまま学童に向かったのだろうと思うとなんとも言えない気持ちになりました。

担任の先生に登校しぶりの現状と学校での様子を聞く

学童に行かず家に直接帰ってきてしまった出来事から、先生に学校での様子を少し聞いてみることにしました。

・授業も手を挙げたり積極的に頑張っている。

・お昼休憩に外に出ても早めに帰ってくることがあるので疲れているのかもしれない。

・ずこうの授業で目的のものを手早くつくって、他の子のように時間内に他のものはつくらずおわりたいと言ってやめている。

身体を動かすことや色々なものを組み合わせて工作をすることが何より好きな娘なので、学校での様子を聞いた時は予想外でしたが、なんとなく直感で(周りに気を遣っているか、疲れているか本調子じゃないんだな)と感じました。

そして6時間の日は私も予定を調整してそのまま帰ってきてOK!とスケジュールに少し余白を設けることにしました。

娘と2人きりのカフェデート

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スケジュールに少し余白を設けてからお母さんへのお手紙はなくなりました。

その時間校庭で友達と遊んだり、図書館へいったり少しずつ楽しみを見つけているようです。

6月下旬もまだ朝いやだとゴロゴロすることもあったのですが、「お母さんも頑張るから今度2人で美味しいものたべようね」となんとか乗り切り、6月末に1ヶ月がんばったねのお祝いで一緒に放課後デートしました。

帰宅してシャワーを浴びておしゃれをしてケーキを食べに行きました。

普段カフェとかあまり行かないので、デート前のようにいろんなカフェの口コミとか調べたりして笑

当日は学校のことを根掘り葉掘り聞くでもなく、ゆっくりお茶と色んな種類のケーキをシェアしてのんびり過ごしました。

まだ完全に登校しぶりがなくなった訳ではありません。現在進行形になりますが娘の心の機微を見逃さないよう寄り添ってあげたいなと思っています。

親も必要に応じて自分の器を大きく時には形を変えて、日々ろくろをまわしていこうと思います。

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この記事を書いた人

左手で石橋を叩きながら、右手で新しいドアをあけてしまう。
そんな特性を活かし緩急を楽しむ方法あれこれ。
会社員生活を2022年終了しフリーランスの道模索中

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